髪とホルモンの関係 〜女性は7の倍数がカギ〜
中国の最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、「女性は7の倍数、男性は8の倍数の頃、身体に変化が起こり始める」と書かれています。この考え方は、古代から現代にかけて多くの人々に受け入れられてきました。特に女性は、ホルモンバランスの変化が体に大きな影響を与えるため、これらの年齢に注目することが重要です。
女性ホルモンの種類と働き
女性の体には、主にエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンが存在します。これらのホルモンは、年齢とともにその分泌量が変化し、体にさまざまな影響を及ぼします。
エストロゲンとプロゲステロンの働き
・エストロゲン:髪の成長を促し、ツヤやハリを保つ働きがあります。また、コラーゲンの生成を助け、頭皮の潤いを保つ役割も果たします
・プロゲステロン:妊娠期に多く分泌されるホルモンで、髪の成長サイクルを正常に保つ働きがあります。しかし、更年期以降に分泌が減ると、髪の成長が遅くなり、抜け毛が増えやすくなります。

女性の4つのライフステージ
女性のライフステージは大きく分けて、思春期、成熟期、更年期、老年期の4つに分けられます。
- 思春期 : エストロゲンの分泌が増え、月経が始まります。
- 成熟期 : エストロゲンの分泌がピークに達します。この時期は、妊娠や出産が可能な状態です。
- 更年期 : エストロゲンの分泌が減少していきます。この時期には、様々な体調の変化が現れることが多いです。
- 老年期 : さらにエストロゲンの分泌が減り、体の様々な機能が衰えていきます。

7の倍数の年齢ごとの変化〜髪とホルモンの変化〜
- 7歳(成長期):歯が生えかわり、髪が長くなる
- 14歳(思春期): 月経がはじまって、子を産めるようになる
▶︎女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、髪のツヤやハリが増す。 - 21歳:体が成熟し、背丈も伸びきる
▶︎ホルモンバランスが安定し、髪のコンディションが最も良い時期。 - 28歳:筋骨がしっかりし、髪の長さが極まり、身体が盛んになる
▶︎美しさのピークとも言われ、髪の成長サイクルも活発。 - 35歳:容姿の衰えが始まり、顔のシワや髪の変化が現れる
▶︎エストロゲンの分泌が徐々に低下し始める。髪が細くなり、抜け毛が増える。 - 42歳:顔がやつれ、髪に白いものが混じり始める
▶︎頭皮の血行が悪くなり、白髪やパサつきが目立つ。 - 49歳(更年期):肉体が衰え始め、閉経を迎える
▶︎ホルモンバランスの大きな変化により、髪が薄くなったり、コシがなくなったりする。 - 50代以降も7年周期で体にさまざまな変化が見られると言われている。

髪の健康を守るためにできること
1. 栄養バランスの取れた食事
- タンパク質(大豆、魚、肉、卵):髪の主成分であるケラチンの材料。
- 鉄分(レバー、ほうれん草、貝類):髪の成長を促す。
- ビタミンB群(納豆、卵、乳製品):頭皮の健康をサポート。
2. 頭皮マッサージで血行促進
頭皮の血行が悪くなると、髪に十分な栄養が届かなくなります。毎日のシャンプー時に指の腹で優しくマッサージする習慣をつけましょう。
3. ホルモンバランスを整える生活習慣
- 良質な睡眠を確保する(7時間以上が理想)
- ストレスをためない(ヨガや瞑想を取り入れる)
- 適度な運動を行う(ウォーキングや軽い筋トレ)
現代医学と黄帝内経の関連
『黄帝内経』は、約2000年前に書かれたものですが、ホルモンバランスやライフサイクルの変化と重なる節目年齢は、今の私たちの身体の変化とそう違わず、現代の医学的観点から見ても納得できる理論です。女性の体は、ホルモンバランスの変化に伴い、さまざまな症状や健康問題が現れることが多いです。 節目の年齢を意識し自分の体のリズムを知ることで、予防、未病できます!
私は「7の倍数の年齢ごとの変化」を、若い頃に聞いて知ってはいたのですが、ひどい生活習慣を送っていたので、今となってはだいぶ後悔すると共に深く実感しています。
これからも自分の体を大切に健康を守っていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
あなたの髪の悩みに合わせたケア方法もご提案できますので、お気軽にご相談ください♪